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1960年代?のカリブ海の小島:サン・フェルナンデス島。
この島(独立国か)には、セリュリエ大統領という独裁者がいる。
主人公:デイビット・ワイアットは、西インド諸島の血を引き
この島にある米軍の気象観測基地に勤務する、気象学者。
彼はハリケーン『メイベル』が、数日中に、この島の首都を
直撃することを予測するが、観測データだけではそれを証明できないため、
上官にも独裁者にも取り合ってもらえない。
折しも、ジュリオ・ファーベルが軍隊を率いて革命を起こそうとしていた。
革命(内戦)と台風、二つの災難が、この島を襲う…
なかなか面白かったです。
原作の初版が1966年ということで、カリブ海〜西インド諸島地域では、
キューバ革命(1958-59年)がとっさに浮かんだのですが、
どうやら、ハイチがモデルになっているようです。
ハイチでは、1957年にフランソワ・デュヴァリエが大統領となり、
1963年に憲法を停止、1964年から終身大統領となって
1971年に死去するまで独裁者になりました…
という史実を元にしているのでしょうね。
デュヴァリエとセリュリエ、名前も似ていますw
内戦の描写とサブキャラクターたちの印象が薄かったのが残念。
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