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紀元180年、マルクス・アウレリウス帝率いるローマ軍は
ゲルマニア(ドイツ)へ遠征していた。
将軍:マキシマスは、有能だが権力欲が無いため皇帝の信頼厚く、
次代の権力者になるよう口約束をされる。
しかし、皇子:コンモドゥスはその話を皇帝から極秘に打ち明けられるや否や
皇帝を殺害。何事も無かったかのように帝位に就く。
マキシマスは処刑されかかるが、何とか落ち延び故郷を目指す。
しかし、そこには生きながら焼かれた、妻子の遺骸が残されていた。
マキシマスは行き倒れになったところを奴隷として取引され、
剣闘士教官(ラニスタ)のプロキシモに売られた。
剣闘士としてのやる気に欠けるマキシマスだったが、
プロキシモが帝都ローマでの興行を目指すことになり…
映画を観てからリーダーを読んだので
剣闘士試合の詳細のイメージもわきましたが、
観てからじゃないと、ちょっと厳しいかも。
さて、史実では、マルクス・アウレリウス帝は
本当にウィンドボナ(現ウィーン)で死去していますし、
コンモドゥス帝も剣闘士に暗殺されています。
これを、ずいぶんとドラマチックに創作したわけです。
ヒーローには影があり、深いテーマ性もあいまって、
良い作品だとは思いますが、
単純に"面白い"とは言い難いですね。