
9200語
17世紀後半、ネーデルラント連邦共和国の末期、
裕福なコルネリウス・ファン・ベルルは、若きチューリップ研究者。
園芸教会により黒いチューリップに多額の賞金がかかると、
その品種改良・育成に情熱を注いでいる。
しかし、かつての権力者:ウィット兄弟の手紙を預かったばかりに
政争に巻き込まれ、死刑を宣告されてしまう。
看守の娘:ローザと愛し合うようになり、
逮捕される際に持ち込んだ、黒いチューリップの球根を、
ひとつはコルネリウスが、ひとつはローザが育てる。
しかし、コルネリウスの球根はバレて潰されてしまい、
ローザの球根も花が咲いたとたんに盗まれて…
アレクサンドル・デュマ大先生はすごいですね。
歴史的事実とロマンスと陰謀を融合させた活劇。
毎度のことながら、伏線も見事に決まります。
ローザは、コルネリウスは自分よりチューリップが好きだと思っているのですが、
徐々に気持ちがローザに傾いていく様子が
何とも照れくさくってw
ボクステルの「小物の悪役」という役所も、良い感じ。
PR