
11000語
考古学クラブの少年少女4人組の物語。
グレンが気の毒で、少し切なくなりますが
謎解きと伏線が非常に面白かったです。
あらすじも書き起こしましたので、よかったらご覧ください。
まあ、イギリスの話なのに、表紙が米軍機(機体のマークが★)とか
4人組と仲良くしてくれる19歳のお兄さん・ダリル(無職)とか
ちょっと突っ込み(笑)
原著は児童向け「Dark Paths」シリーズの4作目
(→
著者Allan Frewin Jones氏・公式サイト)
続編に、マクミランリーダーから「Unquiet Graves」が出てるので、また今度読んでみます。
追記:Unquiet Gravesを読みました→
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トムとジャックの兄弟と、
レーガン、フランキー(いずれも女子)の4人組は
学校の考古学クラブのメンバーで友達どうし。
考古学クラブの研究で、第二次世界大戦当時の地元を調べる課題が出たので
4人は、ダリルの助力を得て、廃墟となった飛行場へ。
なぜか突然嵐に巻き込まれ、さらに雷鳴とともに突如現れた
スピットファイア(注:英国空軍の戦闘機)が民家に墜落するのを目撃してしまいます。
レーガンは脱出したパイロットが、助けを求める声を聞いてしまいます。
しかし、ダリル(考古学クラブOB、19歳)は嵐も雷も知らないと言う。
さっき目撃したものは何だったのか、手分けして調べてみることに。
トムとジャック(とダリル)は古い新聞を、
レーガンとフランキーは、祖母とその知人に聞き込み調査を。
そして、1940年8月24日に、カナダ出身のパイロット・グレンが
ドイツ軍との戦闘の際、嵐に巻き込まれて墜落。
ロンドンからの疎開児童4人が死亡したことを知ります。
また、トムとジャックが博物館で、1940年8月28日にドイツ軍の爆撃で飛行場は被害を受け、
当時の中隊長レイブリッジ=スミスも戦死。
そして、彼の日記が孫であるテリー・ボウルズに貸し出されていることを知ります。
4人組が当時のことについて様々な情報を得ていくさなか、
飛行場跡地で工場建設の工事が始まることになり、
4人組は追い出されてしまいます。
その直前、グレンの亡霊(Phantom Airman)に導かれるように拾った金属片が
なんと勝手に動き出し、彼らにメッセージを伝えます。
「TRAITOR」(裏切り者)と。
レーガンとフランキーは、さらなるメッセージを待ち、やっと金属片が動き出したところ、
レーガンの家に世話係として来ていたジェニーが、家具を傷つけたと怒って捨ててしまい
第二のメッセージは中途半端なままに。
裏切り者とは誰なのか、手がかりを求めて、テリー・ボウルズに連絡を取ろうとしますが
絶対に見せようとはしてくれません。
ボウルズ家に向かった4人組のうち、ジャックが
グレンの力で1940年8月23日の飛行場にタイムスリップし、
レイブリッジ=スミス中隊長がグレンの戦闘機に細工をするのを目撃します。
ボウルズ家からは、4人とも結局追い出されてしまいますが、
工場の建設を進める会社のオーナーがボウルズであることを知り
グレンが中隊長の裏切りを知ったが故に殺害されたのだと悟ります。
その証拠をボウルズより先に手にするため、翌早朝、彼らは飛行場跡地へ忍び込み
金属探知機で捜査を開始。
大きな金属は地下作戦室の扉で、4人が中へ入ると
再びグレンの力によって、1940年8月28日にタイムスリップ。
若かった祖母の知人にも出会います。
爆撃のさなか、グレンの亡霊に導かれ、ある部屋の棚の裏に
小さな隠し扉があるのを発見します。4人は、それが、
グレンが伝えようとした第二のメッセージだと知ります。しかし扉は開きません。
と、そのとき、ボウルズが入ってきました。4人は隠れて様子を見ます
彼は、隠し扉の奥から、中隊長の遺した黒いバッグを取り出します。
しかし、振り返ると、そこにはグレンの亡霊が。慌てて逃げ出すボウルズ。
レーガンがグレンに歩み寄ると、祖母の知人に見せてもらった写真と同じ
微笑んだグレンがいました。握手を交わし、グレンが指し示す通り
ボウルズの落としていったバッグを見ると、光り輝くダイヤモンドが。
再びグレンを見上げると、彼の亡霊は消えていました…
後日、4人組は新聞を読み、
レイブリッジ=スミス中隊長の真実が書かれる一方
ボウルズが(子供たちを助けた)英雄として讃えられていることに憤慨します。
祖母の知人に、墜落の真実を教えようと思い、
巻き込まれた4人の子供たちに思いを馳せ、その写真を見ますが
なんとそれが自分たちであったことに驚くのでした。
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